あやしうこそものぐるほしけれ。

心に浮かびゆくよしなしごと

仕事ができる人は必ず土壇場力を持っている

と、思うのですがどうでしょうか?

最近、土壇場で心折れる人をたびたび見てきて、悲しい気持ちになったので、何ができてないことが悲しかったのかを整理してみることにしました。
 

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photo by ramenlover

 

土壇場力とは?

土壇場力と検索するとスポーツの事例がたくさんでてきて、勝負の決めるべきところで決められるプレッシャーに強い力、とあるのですが、仕事の場合はちょっと違う。
そういうのって、だいたい日頃の練習の積み重ねが大事という話に帰結するので。
 
私が言いたいのは仕事で予期せぬ事態が起きた時、あるいは仕事が終わらなくて追い詰められた時に最善を尽くすことのできる対応力のことです。
 
たとえば、イベント直前に来る予定だったゲストの1人が欠席になった!あるはずの備品がない!とか。
もう、絶体絶命!ていう時にピンチをチャンスとまで言わずとも及第点まで持っていくための冷静な判断力と諦めない強い意志が持てるかどうか。
 

助けられてきた思い出

私のかつての上司にあたる人たちにはそれがありました。というのも、芸能イベントのPRを担当していたので、トラブルはデフォルトっていうくらい、いつも何かが起きる。
 
私が起こしたミスに対しても後で怒られますが、その瞬間はまずは落ち着け、と諭され、
「チームでやってるんだから、みんなで乗り切ろう。」
と言ってくれて、だから私も今は凹むよりリカバリーに全力投球しよう!と気持ちを切り替えられました。
 
不思議とほんとに冷静に対処すれば何とかなるものなのです。
もちろん今回は本当にダメだったという経験もないわけではないですが、こうして乗り切った経験を積み重ねるとピンチの事態に少し耐性ができます。
 
トラブルが起こると、キターー!と妙な興奮を感じ、何も起こらないとこんなに平和なのは、今は気付いてない恐ろしい事態が進行中だからなのではないかと怖くなるほどです。
 
でもこれってたぶん責任の大きいどんな仕事にも当てはまることで、さらにいえば人生においても起こり得ることで、ピンチをチャンスにできるパワーは本当に大切だと職を変えてからも思います。
 

トラブルを前に思考停止する人

ただ、世の中には土壇場に弱い人が存在することを最近痛感しています。
いつまでたっても慣れなくて、これはピンチ!というトラブルに見舞われるとパニックに陥り、もうダメだーと思考停止してしまうんです。
 
まだ何とかなるからこうしよう、と指示を出しても、いつもなら余裕でできることがもうできなくなる。
時には何か理由をつけて戦線離脱してしまいます。
自分のチームでの出来事の場合、それでも他のテンパっていないメンバーで何とかするのですが。
 

土壇場力のつかない人の負のスパイラル

そうやっていつも逃避してる人に限って、うまくいかなかったことを外部環境のせいにします。
今回はたまたまこういうことがあったから、あれがなかったから、と、薄々自分が逃げたことに気付きながら、反省する際にもまた逃げちゃうんです。
 
さらに言うと、自分の力で乗り切ってないから経験値が溜まらない上に、周りがフォローして何とかなってる場合には、また逃げちゃえばいいやと、逃げ癖がついてしまいます。
で、毎回次はちゃんとやろうって思うんです。
 

諦めたらそこで試合終了

というあの名言は本当にそうで、今この瞬間の、今ピンチに陥ってる瞬間の最善を考えられない人はその延長上にある未来の目標も達成できないのです。
 
ピンチを前に思考停止する人は変わることができるのか、まだわからないのですが、その身近な人に伝えたい。
 
今と向き合うことを諦めないこと。
ピンチの時ほど冷静になること。
自分なら乗り切れると強く信じること。
目の前の小さなピンチは人生の大きなピンチを乗り切るための糧にきっとなること。
 
今はなかなか伝わらないことにもやもやイライラする気持ちが強いですが、ここに書くだけじゃなくて、諦めずに伝え続けようと思います。
 
いつかわかってもらえる日が来ますように。